酵母の力で毎日イキイキ

酵母のあれこれ

もやしもんで学ぶ酵母

「もやしもん」という漫画作品をご存知でしょうか?従来、漫画やアニメの主人公は人間か、せいぜい動物くらいでした。ところがこの作品の隠れた主役は、丸く、優しく、可愛らしくデフォルメされた細菌やウイルスなのです。

この作品は2004年から連載が開始され、2007年にはテレビアニメ化、さらに2010年には実写ドラマ化されており、大変人気のある作品です。とくにアニメ版は深夜枠という特殊な時間帯にも関わらず、平均視聴率4.6パーセントという高視聴率を得たことが、当時話題となりました。

この作品の魅力の一つが、影の主役たち(細菌や酵母・ウイルス)の愛らしい姿です。それぞれが発酵する食品をイメージした色や、また実際の細菌を作者がデフォルメしたデザインとなっていますが、大変親しみやすく可愛らしいと好評を得たため、ぬいぐるみやタオル・キーホルダーなど様々なキャラクターグッズが発売されました。

このデフォルメされた細菌やウイルスの中にも、酵母がいます。S・セレビシエという丸くて白い酵母の姿となっています。ほかにも赤色清酒酵母・6号酵母・7号酵母・8号酵母など、様々な酵母が登場します。さらにO-157やインフルエンザウイルス・赤痢菌・コレラ菌などの恐ろしい細菌やウイルスが、なんとも憎めない、ゆるい姿で登場しています。とっつきにくく分かりにくいミクロの世界が、身近に感じられる作品となっています。

この物語の主人公は、細菌やウイルスが肉眼で見えてしまう、という設定になっていますが、もし本当に私たちの目にそれらのものが見えるとしたら「この世は本当に多くの、目に見えない存在に支えられている」と感じることができでしょう。普段日の当たらない微生物の世界に光をあてたという面からも、この作品は評価されています。